今から約1300年前、中国の漢詩が日本に初めて伝来しました。
その漢詩に節をつけて読んだのが詩吟のそもそもの始まりです。
平安時代になると漢詩に朗詠としての曲節をつけて歌われる様になりましたが、その曲節は単調なものであった様です。
江戸時代に入ると漢学が奨励され、漢詩の研究が盛んになり、併せて曲節も変化してきました。
藩士の子弟が学ぶ藩校や私塾では、中国の「孟子」や「論語」を声を出して読む素読(そどく)が重要視されていました。
漢文、漢詩は武士の教養でもあり、江戸時代後期になると漢詩に素朴な節をつけて読む詩吟が各地の武士階級の間に拡がり大流行しました。
戦後、音楽的な要素が重要視されるようになり、近年は一層音楽性が増して質的にも向上が見られます。
参考:「詩吟に強くなる本」全日本詩吟研究会著
吟じるスタイルは、一人で吟ずる独吟、二人以上で1つの詩を交代で順番に吟じていく連吟、大勢で声を合わせて吟じる合吟があります。また、剣舞や詩舞と併せて吟ずるものや、華道や茶道と併せる華道吟、茶道吟というスタイルもあります。さらに企画構成吟と呼ばれるものは、1つの主題をもとに複数の吟を組み合わせて吟ずるスタイルで、ナレーション、BGMといった演出を加えることがあります。
無伴奏で吟じることもできますが、琴や尺八の伴奏やをつけることもあります。
参考文献:「詩吟発達の歴史」中村長八郎著、「詩吟の解説」陽明学者安岡正篤先生遺訓
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